「コウイカとモンゴウイカ、どっちが美味しいの?」と思ったことはありませんか。
スーパーや市場、釣りでどちらを選ぶべきか迷う人も多いですよね。
実はこの2種類のイカ、見た目は似ていますが味・食感・調理の向き不向きがはっきり違うんです。
この記事では、刺身・寿司・天ぷら・炒め物など、料理別に「どちらが美味しいか」をわかりやすく比較。
さらに、旬の時期・価格・下処理のコツまで、選び方のポイントを詳しく紹介します。
読み終えるころには、あなたにとって“最高のイカ”がどちらなのかがきっと分かります。
コウイカとモンゴウイカの違いとは?

「コウイカ」と「モンゴウイカ」は、見た目がよく似ているため混同されがちですが、実は生態や味、食感に違いがあります。
どちらもスミイカ科に属しますが、釣り人や料理人の間では、まったく別のイカとして扱われています。
ここではまず、2種類のイカの基本的な特徴を整理しましょう。
見た目と生態の基本的な違い
どちらもずんぐりとした体型で、甲羅のような「甲(こう)」を持つのが特徴です。
ただし、体の大きさや模様、釣れる環境が異なります。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ(カミナリイカ) |
|---|---|---|
| 分類 | スミイカ科コウイカ属 | スミイカ科モンゴウイカ属 |
| 体の特徴 | 小型?中型。体表はなめらか | 大型。背中に斑点模様がある |
| 体長 | 20~30cm | 30~40cm |
| 呼び名 | 関東では「スミイカ」 | 西日本では「カミナリイカ」 |
| 漁獲場所 | 内湾や浅場 | 外洋寄り・深場にも多い |
モンゴウイカはコウイカよりもひと回り大きく、釣りでは“重量感のある獲物”として人気です。
また、身の厚さや筋肉のつき方にも差があるため、食感にも違いが生まれます。
旬と漁獲される地域の違い
旬の時期や漁場にもそれぞれ特徴があります。
コウイカは春?初夏、モンゴウイカは晩秋?冬に多く出回ります。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 旬の時期 | 3~6月頃(春イカ) | 10~2月頃(冬イカ) |
| 主な産地 | 瀬戸内海・伊勢湾・東京湾 | 九州・四国・紀伊半島沿岸 |
| 釣れる水深 | 10~30m程度の浅場 | やや深場(30~50m) |
つまり、季節によってどちらが市場に多く並ぶかが変わるため、旬で選ぶのも美味しく食べるコツです。
味と食感を徹底比較|どっちが美味しい?

それでは、多くの人が最も気になる「味」と「食感」の違いを詳しく見ていきましょう。
どちらも刺身や寿司ネタ、天ぷらなどに使われますが、味の傾向はかなり異なります。
刺身・寿司での味の違い
刺身で食べる場合、コウイカは柔らかく甘みが強いのが特徴です。
一方のモンゴウイカは、身が厚く、噛むほどに旨味が出るタイプ。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 味 | まろやかで上品な甘み | 旨味が濃くコクがある |
| 食感 | しっとり、なめらか | もっちり、歯ごたえあり |
| 寿司ネタとしての人気 | ◎(柔らかく万人向け) | ○(食べ応え重視の人に人気) |
つまり、口当たりの良さで選ぶならコウイカ、旨味の濃さで選ぶならモンゴウイカです。
加熱料理(炒め物・煮物・天ぷら)での違い
加熱調理では、食感の違いがさらに際立ちます。
コウイカは柔らかく仕上がるため、短時間の炒め物や天ぷら向き。
モンゴウイカは厚みがあるため、煮物や炒め物でも旨味が抜けにくく、噛み応えがあります。
| 料理法 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 天ぷら・フライ | 衣が薄くても柔らかく仕上がる | 歯ごたえがしっかり、ボリューム感あり |
| 炒め物 | 短時間でふんわり | 中華風炒めなどでも身が締まらない |
| 煮物 | 少し固くなりやすい | 煮崩れせず、味がしみ込みやすい |
火を通したときのバランスで見ると、加熱料理にはモンゴウイカが向くといえます。
甘み・旨味・歯ごたえの比較表
最後に、味覚の3要素をまとめて比較してみましょう。
| 評価項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 甘み | ★★★★☆(自然な甘みが強い) | ★★★☆☆(旨味優先) |
| 旨味 | ★★★☆☆(軽やか) | ★★★★★(濃厚でコクがある) |
| 歯ごたえ | ★★★☆☆(しっとり) | ★★★★★(もっちり弾力あり) |
全体的に見ると、コウイカは「上品で柔らかい味わい」、モンゴウイカは「濃厚で存在感のある味」と表現できます。
どちらが美味しいかは料理の目的と食感の好み次第といえるでしょう。
料理別おすすめ|コウイカ・モンゴウイカの使い分け方

どちらのイカも美味しいですが、料理の種類によって向き・不向きがあります。
ここでは、刺身・炒め物・煮物・イカ墨料理など、シーンごとのおすすめを紹介します。
刺身・寿司向きのイカはどっち?
刺身や寿司で楽しむなら、断然コウイカがおすすめです。
その理由は、繊維が細かく、包丁を入れると自然に甘みが引き出されるからです。
薄造りでもねっとりとした口当たりがあり、醤油やわさびとの相性も抜群です。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 刺身の口当たり | なめらかで甘い | しっかりした歯ごたえ |
| 寿司ネタでの評価 | 高級寿司店でも人気 | ボリューム感が出るネタ |
| おすすめ調味料 | 醤油・わさび | 塩+レモン、柚子胡椒 |
モンゴウイカも刺身に使えますが、身が厚いため薄く切るか隠し包丁を入れると食べやすくなります。
炒め物・煮物で旨いのはどっち?
火を通す料理なら、モンゴウイカが圧倒的に有利です。
厚みがあり、加熱しても固くなりにくいため、中華炒めやイカと里芋の煮物などにぴったり。
| 料理例 | おすすめのイカ | 理由 |
|---|---|---|
| 中華風イカ炒め | モンゴウイカ | 身が厚く、タレの味がしっかり絡む |
| イカと里芋の煮物 | モンゴウイカ | 煮ても縮みにくく旨味が出る |
| 天ぷら・フライ | コウイカ | 衣が薄くても柔らかく揚がる |
コウイカはやわらかく仕上がる分、長時間加熱には不向きです。
軽い炒め物や天ぷらのように短時間で仕上げる料理に使うのがコツです。
イカ墨料理や揚げ物に合うのは?
イカ墨を使ったパスタやリゾットなどには、墨袋が大きいモンゴウイカが最適です。
墨の量が多く、コクと香りが強いため、イタリアンやスペイン料理にもよく使われます。
| 料理 | おすすめのイカ | ポイント |
|---|---|---|
| イカ墨パスタ | モンゴウイカ | 濃厚な墨の風味を生かせる |
| イカフライ | コウイカ | 柔らかくサクサクに揚がる |
| イカリング | モンゴウイカ | 大きめに切っても存在感あり |
料理のスタイルで使い分けると、それぞれの良さが引き立ちます。
価格・入手しやすさ・下処理のしやすさ比較

味の違いを知ったうえで、買いやすさや扱いやすさも気になりますよね。
ここでは、スーパーや市場での取り扱い、価格、下処理の手間を比較します。
スーパーや市場での見分け方
見た目の違いを押さえておくと、売り場でもすぐ判別できます。
モンゴウイカは背中に独特の模様(斑紋)があり、体がやや平たく広いのが特徴です。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 体型 | 楕円形で小ぶり | 幅広で大きい |
| 色 | 灰褐色で模様が少ない | 背中に斑点模様あり |
| サイズ感 | 1匹300~500g程度 | 1kgを超えることも |
特に「カミナリイカ」と表記されている場合は、モンゴウイカのことを指します。
価格の違いと市場での流通量
価格は時期や地域で変動しますが、一般的にはコウイカのほうがやや高価です。
その理由は、刺身や寿司用として需要が高いためです。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 平均価格(1kgあたり) | 1,500~2,000円前後 | 1,000~1,500円前後 |
| 流通量 | 春に多い | 秋冬に多い |
| 用途 | 刺身・寿司用が中心 | 加熱・加工用にも多い |
つまり、コウイカは生食市場、モンゴウイカは加熱料理市場でそれぞれ人気が分かれています。
さばきやすさ・保存方法の違い
どちらも構造は似ていますが、モンゴウイカのほうがサイズが大きく、甲が厚いので下処理に少し手間がかかります。
| 項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| さばきやすさ | ◎(甲が薄く扱いやすい) | △(サイズが大きく手間がかかる) |
| 冷蔵保存 | 1~2日(刺身用なら当日推奨) | 2~3日(加熱前提なら持ちが良い) |
| 冷凍保存 | 可(下処理後に真空保存) | 可(スライスして保存すると便利) |
購入後すぐに刺身で食べるならコウイカ、調理を前提に保存したいならモンゴウイカが扱いやすいでしょう。
まとめ|コウイカとモンゴウイカ、どっちを選ぶべき?
ここまで紹介してきたように、コウイカとモンゴウイカは見た目は似ていますが、味や食感、調理適性に明確な違いがあります。
最後に、それぞれの特徴を整理しながら、「どっちを選ぶべきか」の目安をまとめましょう。
| 比較項目 | コウイカ | モンゴウイカ |
|---|---|---|
| 味の特徴 | 甘みが強く上品 | 旨味が濃くコクがある |
| 食感 | しっとり・なめらか | もっちり・弾力がある |
| 刺身・寿司向き | ◎(生食に最適) | ○(薄切りなら美味) |
| 炒め物・煮物向き | ○(短時間調理向け) | ◎(加熱に強い) |
| 価格 | やや高め(1,500~2,000円/kg) | やや安め(1,000~1,500円/kg) |
| 下処理のしやすさ | 扱いやすい | サイズが大きく少し手間 |
結論を一言でまとめるなら、
刺身・寿司・天ぷらにはコウイカ、炒め物・煮物・イカ墨料理にはモンゴウイカ。
どちらも旨味が深く、料理次第で主役にも脇役にもなれる万能な食材です。
特に、旬の時期に新鮮なものを選べば、どちらも驚くほどの美味しさを味わえます。
選び方のまとめ
- 柔らかさ・甘み重視 → コウイカ
- 噛み応え・旨味重視 → モンゴウイカ
- 調理スタイルで使い分けるとベスト
スーパーで見かけたときは、「どんな料理に使いたいか」を思い出して選んでみてください。
その判断だけで、イカ料理の美味しさはグッと変わります。
同じイカでも、調理法や季節、そしてあなたの好みで「美味しさの答え」は変わります。
ぜひ次に買うときは、今日の内容を思い出して“自分にとっての一番おいしいイカ”を見つけてみてください。

