釣りの中でも最も手軽に始められるのが「堤防釣り」です。
特別な装備も船もいらず、海沿いの港や防波堤に行けば、すぐに竿を出して楽しめる。
そんな気軽さから、初心者や家族連れにも人気があります。
堤防釣りは季節を問わず一年中楽しめるのが魅力。
アジやイワシ、サバなどの回遊魚から、メバルやカサゴといった根魚まで、狙える魚種も多彩です。
今回は、これから堤防釣りを始めたい人に向けて、基本のスタイルと快適に楽しむためのコツ を紹介します。
堤防釣りとは?その魅力と特徴
堤防釣りとは、港や漁港などの防波堤の上から海に糸を垂らす釣り方です。
足場がしっかりしているため、初心者でも安心して楽しめるのが最大の特徴。
また、車を横付けできる釣り場も多く、荷物の多いファミリーにも向いています。
釣れる魚の種類も豊富で、季節によってターゲットが変わるため、何度行っても飽きません。
さらに、釣り道具店や港の近くには仕掛けやエサを販売しているお店も多く、
思い立ったらすぐに出かけられる気軽さも人気の理由です。
初心者が覚えておきたい堤防釣りの基本構成
堤防釣りの基本スタイルは大きく3つあります。
① サビキ釣り(アジ・イワシなど小魚向け)
小さな針にカラフルな疑似エサがついた仕掛けを海に垂らすだけ。
アジ・イワシ・サッパなどが群れで回ってくると、面白いほど次々に釣れます。
初心者や子ども連れに最もおすすめのスタイルです。
② ウキ釣り(メバル・クロダイなど狙い向け)
ウキの動きで魚のアタリを目で見ながら楽しめる釣り方。
エサを漂わせるように仕掛けを流すため、釣りの“駆け引き”を体験できます。
初心者でも慣れれば、じっくり釣りを楽しめます。
③ ちょい投げ釣り(キス・ハゼなど)
軽いオモリをつけた仕掛けを少し沖に投げるスタイル。
手軽にできて、魚の引きをしっかり感じられるのが魅力です。
釣れる魚と時期の目安
堤防では一年を通してさまざまな魚が狙えます。
その中でも、特に初心者でも釣りやすい魚を紹介します。
魚の名前 | 特徴・楽しみ方 |
アジ | 群れで回遊しやすく、サビキで狙いやすい |
イワシ | 手軽で数釣りが楽しめる人気ターゲット |
サバ | 引きが強く、釣り味も抜群 |
カサゴ | 岩場付近で釣れる定番の根魚 |
メバル | 夜釣りで狙う人気魚。食味も良い |
キス | ちょい投げで狙える“砂浜の女王” |
堤防では魚の種類によって仕掛けを変えることで、
同じ場所でもさまざまな釣り方が楽しめます。
道具の準備と基本スタイル
堤防釣りに必要な道具は意外とシンプル。
釣り竿(2.4〜3.6m前後)
スピニングリール(2000〜3000番)
仕掛け(サビキ or ウキ or ちょい投げ)
エサ(オキアミ・アミエビ・ゴカイなど)
クーラーボックス・ハサミ・タオル
ホームセンターや釣具店で売っている「堤防釣り入門セット」を選べば、
道具がすべて揃っており、すぐに始められます。
🪶 快適に釣りを楽しむためのコツ
堤防釣りは簡単に始められるとはいえ、
ちょっとした工夫で“快適さ”が大きく変わります。
▪️コツ①:仕掛けをまっすぐ落とす
サビキ釣りでは、仕掛けを斜めに落とすと魚が食いつきにくくなります。
リールを緩めて、まっすぐ下に落とすよう意識するだけで釣果が変わります。
▪️コツ②:魚の群れが見えたらチャンス
アジやイワシは群れで動く魚。
水面にキラッと光る群れを見つけたら、すぐに仕掛けを投入しましょう。
▪️コツ③:足元を狙うのも有効
意外と多いのが「遠くを狙いすぎ」問題。
堤防では、足元にエサをまく(コマセを使う)だけで、十分魚が寄ってきます。
▪️コツ④:時間帯を意識する
魚は朝と夕方に動きが活発になります。
無理のない範囲でこのタイミングを狙うと、効率よく楽しめます。
堤防釣りにあると便利なアイテム
折りたたみ椅子(待ち時間を快適に)
タオルとビニール袋(手や道具を拭くため)
小型バケツ(魚を一時的に入れる)
ウェットティッシュ(片付けがスムーズ)
釣りそのものだけでなく、「快適に過ごす工夫」 も楽しみのひとつです。
ちょっとした準備で一日中気持ちよく釣りができます。
よくある失敗と対策のヒント
糸が絡まったら、無理に引っ張らず切って結び直す
エサがすぐ取れるときは小さめにカットして針にしっかりつける
釣れないときは「仕掛けを変える or 水深を変える」
堤防釣りは“ちょっとした調整”がカギです。
焦らず、のんびりとした気持ちで続けることが上達への近道。
まとめ:気軽さこそ、堤防釣りの魅力
堤防釣りは、初心者が最初に覚えるべき「釣りの基礎」がすべて詰まっています。
難しい技術も不要で、道具さえあれば誰でもすぐに始められる。
その気軽さと、釣れたときの達成感のバランスが堤防釣りの魅力です。
まずは近くの港へ出かけて、海を眺めながら竿を出してみましょう。
潮風を感じながら過ごす時間は、釣果以上に価値のある“癒やしのひととき”になります。