初めての釣りはワクワクしますよね。
道具をそろえ、海や川に出かけて、糸を垂らしてみる——。
しかし実際にやってみると、「全然釣れない」「糸が絡まる」「エサがなくなった」など、
想定外のトラブルが次々と起こります。
誰もが最初は失敗からスタートします。
でも大丈夫。
よくある失敗には“原因”があり、コツを知っておくだけでぐっと快適に楽しめます。
この記事では、初心者がつまずきやすいポイントと、その対策方法 をわかりやすく紹介します。
糸が絡まる・結び目ができる
最も多いトラブルが「糸の絡まり」です。
リールから出した糸が風にあおられたり、仕掛け同士が絡んだりして、思うように釣りができなくなってしまいます。
▪️原因と対策
原因①:糸を出しすぎている
→ 投げる時はリールの糸を2〜3mだけ出すのが目安。
原因②:風が強い
→ 風が強い日は、糸が舞いやすいので投げる角度を低く。
原因③:仕掛けの重りが軽すぎる
→ 軽い仕掛けだと風に流されるため、少し重めにすると安定します。
絡まった糸は焦らず、一度仕掛けを切って結び直した方が早い場合もあります。
経験を重ねるうちに、自然と「絡みにくい投げ方」が身につきます。
魚がまったく釣れない
「1時間やっても何も釣れない…」というのも初心者あるあるです。
釣れないのには必ず理由があります。
▪️考えられる原因
魚がいない場所を選んでいる
エサが合っていない
釣れる時間帯を外している
▪️対策ポイント
釣れる場所:堤防や漁港など、水深があり潮の流れがある場所がおすすめ。
エサの選び方:アジやイワシならオキアミやサビキで十分。
時間帯:朝と夕方は「マヅメ時」と呼ばれ、魚が最も活発になります。
また、釣り場にいるベテランの人を観察するのも勉強になります。
仕掛けや投げ方、エサの量などをさりげなく真似してみると、結果が大きく変わることもあります。
エサの付け方が雑で魚がかからない
釣りは「エサの付け方ひとつ」で結果が変わります。
針にしっかりエサがついていないと、魚がかじってもすぐ取れてしまい、いつまでたっても釣れません。
▪️ポイント
針が完全に隠れるようにエサをつける
エサが大きいときは小さくちぎって使う
何回か投げたらエサの残りをチェックする
慣れないうちは「つける」というより「巻きつける」意識でOK。
エサが取れにくくなるだけで、釣果はかなり変わります。
準備不足で現地で困る
現地に着いてから「あれがない!」「あの道具を忘れた!」というのも定番の失敗。
釣りは道具の種類が多い分、準備をしっかりしておくことが大切です。
▪️チェックしておきたい基本アイテム
釣り竿・リール・仕掛け・エサ
クーラーボックス(魚を入れるため)
ハサミ・タオル・ビニール袋
ウェットティッシュ(手を拭く用)
飲み物と帽子(快適に過ごすため)
前日に簡単な「持ち物リスト」を作って確認しておくと安心です。
また、道具をひとまとめにしておく収納バッグを用意すると忘れ物が減ります。
投げ方がぎこちない・仕掛けがうまく飛ばない
投げる動作(キャスティング)も、最初はうまくいかないものです。
仕掛けが目の前に落ちたり、思った方向に飛ばなかったり。
▪️上達のコツ
力を入れすぎない(“しなり”を意識)
投げる方向を正面ではなくやや斜めに
糸を出すタイミングを一定に保つ
無理に距離を出そうとせず、最初は5〜10mでも十分。
正確に投げる感覚がつかめてくると、自然と距離も伸びていきます。
釣った後の処理で慌てる
魚が釣れたのはいいけれど、「どうすればいいかわからない」というのもよくある話。
慌てて魚を落としたり、針を外せずに困る人も多いです。
▪️対策
針外し(ピンセット)を用意しておく
魚を触るときはタオルや布を使う
クーラーボックスに水を入れて一時保管
こうした道具があると、落ち着いて処理できます。
慣れてくると、釣れた瞬間から次の準備までスムーズに流れるようになります。
経験を重ねることが最大の“上達法”
釣りの失敗は、誰にでもあります。
むしろ、失敗の数だけ上達のヒントがあると言っても過言ではありません。
糸が絡まったら「投げ方を変える」
釣れなかったら「時間帯をずらす」
エサが取られたら「つけ方を見直す」
このように「なぜそうなったか」を考えるだけで、
次からの釣りが一気に上達します。
まとめ:失敗は釣りの“学び”の時間
最初から完璧にできる人はいません。
釣りは自然相手の趣味なので、思い通りにいかないことも含めて面白いのです。
「うまくいかない」と落ち込むより、「なぜそうなったのか?」を考えて次に生かす。
それだけで経験値が積み上がっていきます。
気持ちを切り替えて、マイペースで楽しむことが一番の上達法。
次の1回が、きっとこれまでで一番ワクワクする釣りになるはずです。