カサゴ釣りは初心者におすすめ|堤防で楽しむ人気の根魚を狙おう

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カサゴ(ガシラ)は、堤防釣りの定番ターゲットとして多くの釣り人に親しまれている魚です。

ゴツゴツした岩の間に潜み、じっと獲物を待つ“根魚(ねうお)”の代表格。
見た目はちょっと怖そうですが、釣り上げた時の重量感と、食べた時の上品な味わいがたまりません。

しかもカサゴは、初心者でも比較的簡単に釣れる魚のひとつ。
道具もシンプルで、堤防やテトラの近くなど身近な場所で楽しめます。

この記事では、カサゴ釣りの基礎知識から、釣り方のコツ、釣った後の楽しみ方までをわかりやすく紹介します。

 

カサゴ釣りの初心者向けガイド

🐟 カサゴってどんな魚?

カサゴは、スズキ目フサカサゴ科の魚で、全国の沿岸部に広く分布しています。
岩場やテトラポッド、堤防の下など、障害物の多い場所に好んで棲みつくのが特徴です。
体長は15〜25cm前後が中心ですが、大型になると30cmを超えることもあります。

その体はゴツゴツとしていて、頭が大きく、ヒレにはトゲがあるのが特徴。
見た目は少し強面ですが、釣り人の間では「狙って釣れる、手応えのある魚」として人気があります。

食味も非常に良く、煮付け・唐揚げ・味噌汁など、どんな料理にも合う万能魚。
白身は柔らかく、ほどよい脂がのっており、釣って楽しい・食べて美味しい魚の代表格です。

 

🎣 カサゴ釣りの魅力とは?

カサゴ釣りの魅力は、なんといっても**「身近な場所で気軽に狙える」**こと。
特別な仕掛けや高価な道具がなくても楽しめ、堤防や港の隙間などでも十分釣果が期待できます。

また、カサゴは夜行性ですが、昼間でも釣れる魚です。
朝マヅメや夕マヅメはもちろん、仕事帰りの夜釣りでもOK。
短時間の釣行でも結果が出やすく、「少し時間が空いたから釣りに行こうかな」と思い立った時にも楽しめます。

さらにカサゴは根魚特有の強い引きが魅力。
小型でも竿をググッと引き込むパワーがあり、釣り上げる瞬間の手応えが格別です。
一度味わうと“カサゴ沼”にハマる人が続出するほど。

 

🧰 必要な道具と仕掛け

カサゴ釣りはライトタックルで十分楽しめます。
基本セットは以下のとおりです。

竿(ロッド): 1.8〜2.4m程度の堤防竿またはライトロッド
短めで先がしなやかなタイプが扱いやすいです。

リール: 2000〜2500番台のスピニングリール
堤防釣り用の汎用モデルでOK。

ライン: ナイロン3〜4号またはPE0.6〜0.8号
岩場に擦れても切れにくいラインを選びましょう。

仕掛け:
1. ブラクリ仕掛け(オモリと針が一体になった簡単仕掛け)
2. 胴付き仕掛け(エサを2〜3本の針で狙うタイプ)

どちらも初心者でも扱いやすく、根掛かり(岩に引っかかるトラブル)を避けながら狙うことができます。

 

🪱 エサの種類と選び方🪱 

カサゴは肉食性で、動くものに素早く反応します。
代表的なエサは以下のとおりです。

青イソメ(定番
動きがよく匂いも強いので、初心者にもおすすめ。

オキアミ
扱いやすく、匂いが少ないため女性や子どもにも人気。

切り身エサ(サバ・イカなど)
根掛かりが多い場所でも使いやすく、アピール力も抜群。

また、最近では**ワーム(疑似餌)**を使った“ライトロックフィッシング”も人気。
ブラクリにワームをセットして底を探るだけでも、意外と簡単に釣れます。

 

⚓ 釣り方の基本

カサゴは岩や障害物の近くに潜んでいます。
そのため、「底を取る」ことが釣果を左右します。

 

① 仕掛けを底まで落とす

まずは仕掛けを真下に落とし、オモリが底に着くのを確認します。
糸を張りながら、底を感じる感覚を覚えましょう。

 

② 竿を軽く上下させて誘う

オモリが底についたら、竿先をトントンと軽く動かします。
エサが少し浮き上がって落ちる、その動きでカサゴが食いつきます。

 

③ アタリを感じたらすぐに合わせる

「コツン」「ググッ」といった小さな衝撃があればアタリです。
ためらわず、すぐに竿を立てて合わせましょう。
遅れると岩に潜られてしまうこともあるので注意。

 

④ 根掛かりを避けるコツ

カサゴ釣りでは岩に仕掛けが引っかかる“根掛かり”がつきものです。
オモリを軽く底から浮かせる意識で操作すると、トラブルを減らせます。

 

🌙 時期と時間帯の狙い目

カサゴは一年中狙える魚ですが、ベストシーズンは秋から春にかけて。
特に水温が下がり始める10月〜4月頃が最も釣りやすい時期です。

時間帯は、朝マヅメや夕マヅメ、そして夜の時間帯。
暗くなると岩場から出てエサを探すため、活性が高くなります。
夜釣りではヘッドライトを使い、足元に注意しながら楽しみましょう。

 

カサゴ釣りを楽しむコツ

① じっくり探る

カサゴは動かずにじっと構えている魚。
焦らず、ゆっくりと底を探ることが大切です。

 

② ポイントを変える

1ヶ所で反応がない場合は、数メートルずつ移動してみましょう。
カサゴは群れではなく単独行動が多いため、場所替えが釣果アップの近道です。

 

③ アタリが小さくても油断しない

カサゴのアタリは軽い「コツン」程度のこともあります。
その後にググッと引き込むので、違和感を感じたらすぐに竿を立てましょう。

 

 釣ったカサゴの楽しみ方

カサゴは、見た目のゴツゴツした印象とは裏腹に、白身がとても上品で甘みのある魚です。
釣り人の間では「一度食べたら忘れられない魚」と言われるほど。
新鮮なカサゴは、どんな調理法でもしっかりと旨味を感じられます。

定番はやはり「煮付け」。
醤油・みりん・砂糖を合わせた甘辛いタレでじっくり煮ると、身がふっくらと柔らかくなり、
骨のまわりから旨味がじんわりとしみ出します。
食卓に並べると香りだけでもご飯が進み、家族にも喜ばれる一品です。

また、「唐揚げ」もおすすめ。
小型のカサゴを丸ごと揚げると、外はカリッと香ばしく、中はふわっとジューシー。
軽く塩を振るだけで素材の味が際立ち、ビールや冷酒との相性も抜群です。

味噌汁にしても絶品で、カサゴのだしがよく出て、
一口飲むだけで体の芯からホッと温まります。
煮ても焼いても揚げても美味しい――そんな万能魚はなかなかありません。

「釣って・料理して・食べて」まで楽しめるのが、カサゴ釣りの醍醐味。
自分で釣った魚を味わう時間は、何よりも特別で贅沢なひとときです。

 

 まとめ

カサゴ釣りは“地味だけど奥が深い”

カサゴ釣りは、決して派手ではありません。
けれども、その静けさの中にこそ、深い魅力があります。
海底の岩の隙間を想像しながら、ゆっくりと仕掛けを動かす。
その瞬間、「コツン」と伝わる小さなアタリに全神経を集中させる――。
そのわずかな駆け引きが、釣り人にとってたまらない楽しみです。

初心者でも始めやすく、短時間の釣行でも成果を感じられるのも魅力のひとつ。
仕事帰りの夜、または休日の午後、ふと思い立って竿を持ち、
堤防の端に立てば、そこにはもう非日常の時間が流れています。
波の音に包まれ、風を感じながらじっと待つ時間。
それだけで、心がゆっくりと解きほぐされていきます。

そして、釣り上げたカサゴを食卓で味わう瞬間――
あのずっしりとした手応えが、今度は舌の上で旨味として蘇る。
釣る楽しみと、食べる喜びの両方を味わえるのがカサゴ釣りの醍醐味です。

次の週末、もし海沿いを通ることがあれば、
ぜひ竿を一本持って、堤防の影をそっと探ってみてください。
静かな海の向こうには、きっと小さな感動が待っています。

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