「尺アジを釣ってみたいけど、いつ行けば釣れるの?」と悩んだことはありませんか。
アジの中でも30cmを超える「尺アジ」は、数が少なく、釣り人にとって憧れのターゲットです。
しかしその釣れる時期は、季節や地域によって大きく変わります。
この記事では、「尺アジが釣れる時期」を春・夏・秋・冬の季節別、そして地域別に詳しく解説。
さらに、季節ごとの狙い方・おすすめ仕掛け・釣果を上げるコツも分かりやすく紹介します。
これを読めば、「いつ・どこで・どう狙うか」が明確になり、次の釣行で尺アジに出会える確率がぐっと上がるはずです。
尺アジとは?サイズの基準と普通のアジとの違い

まずは、「尺アジ」という言葉の意味を整理しておきましょう。
釣り人の間では、30cmを超えるアジを尺アジ(しゃくアジ)と呼びます。
これは、1尺=約30.3cmという長さの単位に由来しています。
「尺アジ」とはどんな魚?
アジ(正式にはマアジ)は、全国の海に広く分布するポピュラーな魚です。
通常よく釣れるサイズは15~25cmほどですが、30cmを超える個体は少なく、成長した「大アジ」として特別扱いされます。
| 分類 | 一般的な呼び方 | サイズ |
|---|---|---|
| 10cm以下 | 豆アジ | 初心者がサビキ釣りで狙うサイズ |
| 10~15cm | 小アジ | 初心者がサビキ釣りで狙うサイズ |
| 20~25cm | 中アジ | 食味が良く、釣果の中心サイズ |
| 30cm以上 | 尺アジ(大アジ) | 釣り人が狙う憧れサイズ |
釣りの世界では、「尺を超える=ランカー級」という感覚があります。
特に尺アジは、群れの中でも成熟した個体で、力強い引きと肉厚な身が魅力です。
なぜ30cmを超えると釣り人が注目するのか
アジは成長が早く、2~3年で20cmを超える個体もいますが、30cmに達するには時間がかかります。
そのため、尺アジは単なるサイズの違いではなく、「環境を生き抜いたベテラン魚」なのです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 体格 | 肩が張り、体高がある |
| 引きの強さ | 中アジの倍以上のパワー |
| 味 | 脂が乗り、刺身・なめろうに最適 |
つまり、尺アジとは釣果の「質」を象徴する存在です。
このサイズを狙えるかどうかで、釣り人としての経験値が問われるとも言われます。
尺アジが釣れる時期はいつ?全国の傾向まとめ

では、30cmオーバーのアジ「尺アジ」はいつ釣れるのでしょうか。
実は、アジ全体のシーズン(春?秋)とは少し違い、大型が出やすい季節が存在します。
春(3~5月)|産卵後の回復アジが狙い目
冬の産卵を終えたアジは体力を回復させるために、沿岸部へ戻ってきます。
この時期は栄養を摂るために活発にエサを追い、良型が釣れやすいタイミングです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 水温 | 15~18℃前後がベスト |
| 狙い目 | 朝マズメの回遊タイミング |
| ポイント | 堤防先端・潮通しの良い場所 |
春は「回復した尺アジ」が沿岸に寄る時期であり、初物の大チャンスです。
夏(6~8月)|小アジの群れの中に混じる良型
夏はアジ全体の数釣りシーズンですが、尺アジの比率はやや低下します。
ただし、深場や夜釣りでは30cmクラスがヒットすることがあります。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 時間帯 | 夜釣り・夕マズメ |
| 狙い方 | 遠投カゴ釣り・アジング(メタルジグ) |
| 注意点 | 高水温時は魚が沖に離れやすい |
夏に尺アジを釣るなら、夜間の深場狙いが有効です。
秋(9~11月)|一年で最も尺アジが出やすいシーズン
秋は全国的に尺アジが最も釣れやすい季節です。
水温が安定し、エサが豊富なため、大型の群れが沿岸まで接岸します。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 水温 | 20~23℃がベスト |
| 釣り方 | カゴ釣り・ウキ釣り・ライトアジング |
| 時間帯 | 夕マズメ?夜が特に有効 |
この季節は、「一年で最も尺アジの確率が高い時期」といっても過言ではありません。
冬(12~2月)|温暖エリアでの“寒尺アジ”チャンス
寒い冬でも、和歌山・高知・九州などの温暖海域では大アジの釣果が続きます。
この時期のアジは脂が乗り、味も絶品です。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 南紀、四国西岸、九州沿岸 |
| 狙い方 | 深場のカゴ釣り・ボート釣り |
| 時間帯 | 夜明け~朝マズメ |
寒尺(かんしゃく)と呼ばれる冬の尺アジは、寒中でも挑戦する価値があります。
地域別|尺アジが釣れる時期と特徴

尺アジの釣れるタイミングは、全国一律ではありません。
水温や潮の流れが地域によって大きく異なるため、エリアごとに「旬の時期」が変わります。
ここでは、主要な釣りエリア別に尺アジが狙いやすい時期と特徴を紹介します。
日本海側(北陸・山陰)|秋の荒食いパターン
日本海側では、秋に最盛期を迎える傾向があります。
水温が20℃前後に下がる9~10月頃、沿岸に回遊してくる群れの中に30cm超の個体が混ざります。
| 時期 | 特徴 | 狙い方 |
|---|---|---|
| 9~11月 | 荒食い期。脂が乗り味も最高 | 夜釣りのカゴ釣り・アジングが有効 |
| 春(4~5月) | 回復アジも狙える | 朝マズメの回遊を狙う |
特に富山湾や島根沿岸は有名な秋尺アジのポイントとして知られています。
瀬戸内・四国|春と秋のWシーズン型
瀬戸内海や四国沿岸では、春と秋の2回、尺アジチャンスがあります。
潮通しの良いエリアが多く、水温が安定しているため回遊が長期間続きます。
| 時期 | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 3~5月 | 春の回復アジ。サイズも期待大 | 小豆島周辺・鳴門・高松沖 |
| 9~11月 | 秋の荒食い期。数・型ともに狙える | 来島海峡・下津井沖・室戸岬 |
また、夜釣りや常夜灯周りでは、回遊アジをピンポイントで狙うことが可能です。
南紀・九州|冬にもチャンスがある温暖海域
和歌山・高知・九州エリアでは、冬季にも良型アジが狙えます。
特に潮通しの良い外洋向きの堤防では、寒尺(かんしゃく)と呼ばれる極太アジの釣果が見られます。
| 時期 | 特徴 | 釣り方 |
|---|---|---|
| 12~2月 | 冬でも水温が高く、尺アジの回遊あり | 深場のカゴ釣り・ライトジギング |
| 4~5月 | 春の回復期にも大型が接岸 | 朝マズメ中心に狙う |
南紀の堤防や九州西岸(長崎・天草)は、全国でも数少ない通年尺アジポイントといえます。
時期別の狙い方と仕掛け選び

尺アジは、時期によって釣り方やタックルの選び方が変わります。
ここでは、季節ごとの有効な狙い方と、効果的な仕掛けを紹介します。
春~夏の狙い方|浅場・回遊待ちスタイル
春から初夏にかけては、回遊する大型を「待つ」スタイルが中心です。
水温が上がり始めるこの時期は、浅場や堤防先端での回遊が多くなります。
| タックル | おすすめ構成 |
|---|---|
| 竿 | 3.6~4.5mの遠投カゴ釣り竿 |
| リール | 中型スピニング(3000~4000番) |
| 仕掛け | 遠投カゴ釣り or ウキサビキ |
| エサ | オキアミ・アミエビ |
春は朝マズメに一瞬だけ回ってくる群れを逃さない集中力がポイントです。
秋~冬の狙い方|深場と夜釣りで大型を狙う
秋以降は、アジが深場や沖寄りに移動するため、遠投や夜釣りが効果的です。
潮通しの良いポイントを選び、暗くなってからの時間帯がチャンスになります。
| 釣法 | おすすめの攻め方 |
|---|---|
| 夜のカゴ釣り | 常夜灯周辺や潮目を狙い撃ち |
| アジング | 1.5~2.5インチのワーム+0.8~1.5gジグヘッド |
| ライトジギング | 15~30gメタルジグで中層~ボトムを探る |
特に秋の夜は、常夜灯+潮のヨレという「黄金条件」が揃う場所を狙うと、高確率で尺クラスがヒットします。
おすすめ仕掛け・エサ・ルアーセレクト
尺アジは食いが繊細なので、仕掛けやエサのセレクトも重要です。
| カテゴリ | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
| エサ釣り | アミエビ・オキアミ | 視認性が高く、濁り水にも強い |
| ウキ釣り | 電気ウキ・中通しウキ | 夜間でもアタリが分かりやすい |
| ルアー釣り | ジグ単・メタルジグ・ミノー | サイズは1.5~2インチ、カラーはグロー系 |
「遠投で探る」「光で寄せる」「群れを見逃さない」??この3つを意識すると、尺アジの確率が大幅に上がります。
尺アジを釣るための環境条件とタイミング

尺アジを狙ううえで最も重要なのは、「いつ・どんな条件で動くのか」を理解することです。
同じ釣り場でも、潮や気象条件によって釣果が大きく変わります。
ここでは、釣果アップに直結する環境要素を具体的に見ていきましょう。
潮・水温・時間帯(朝マズメ・夕マズメ)の法則
まず押さえておきたいのが、潮の流れと時間帯の関係です。
アジはプランクトンや小魚を追って回遊するため、潮通しの良いタイミングで動きが活発になります。
| 要素 | 狙い目 | 理由 |
|---|---|---|
| 潮の動き | 上げ潮・満潮前後 | ベイトが岸に寄り、アジも追って接岸 |
| 水温 | 18~23℃がベスト | 活性が高く、餌を積極的に追う |
| 時間帯 | 朝マズメ・夕マズメ | 日光の変化に合わせて捕食行動が増える |
特に「夕マズメ+上げ潮」は、尺アジが接岸しやすい最強の組み合わせです。
常夜灯のある堤防なら、夜の潮変わりにも要注目です。
風向き・濁り・ベイト(餌魚)の動きを読むコツ
天候や海況も尺アジの活性を左右します。
とくに風や濁りは、魚の警戒心や回遊ルートに直結します。
| 条件 | プラス要素 | マイナス要素 |
|---|---|---|
| 風向き | 追い風(岸に潮を押す風) | 向かい風(潮が離れやすい) |
| 濁り | 軽い濁り(警戒心が薄れ食い活発) | 泥濁り(酸欠・視認性低下) |
| ベイト | カタクチイワシ・小サバの群れ | ベイト不在(回遊が止まる) |
ベイトが接岸しているときは、必ず尺アジもその周辺を回遊しています。
このような「小魚の動き」を読むことが、尺アジを仕留める最大のヒントになります。
まとめ|尺アジを狙うなら「季節と潮」を読め

この記事では、30cmオーバーのアジ「尺アジ」を狙うための時期・地域・条件について解説しました。
最後に、ポイントを整理しておきましょう。
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 釣れる時期 | 春(回復期)・秋(荒食い期)が最盛期 |
| 地域差 | 北陸?九州まで、水温と潮の安定がカギ |
| 狙い方 | 春夏=浅場、秋冬=深場&夜釣り |
| 条件 | 上げ潮+夕マズメ+軽い濁りが理想 |
| 注意点 | 回遊の一瞬を逃さない集中力が重要 |
つまり、尺アジを釣るための本質は、「季節のリズムと潮の動きを読む力」にあります。
ベイトの動き、風向き、水温を観察しながら、最適なタイミングで一投する。
それができれば、あなたの釣果は確実に変わります。
次のシーズン、ぜひ“憧れの尺アジ”との出会いを楽しみに海へ出かけてみてください。

